watchOS 3で劇的に変わった2つのコト

Basuke Suzuki
Basuke’s Blog
Published in
4 min readSep 14, 2016

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6月のWWDCでwatchOS 3が発表されて、さっそくインストールして使ってみてます。入れた初日からベータとは思えないパフォーマンスで、今日に至るまでの3ヶ月間トラブル無し、快適に使い続けられています。使っていく中で使用感が劇的に改善されたのが、ウォッチフェイスのスワイプ切り替えとクラウンの位置の設定です。

訂正、クラウン位置の変更は新機能ではなかったです、前からできてたと。申し訳ない。

watchOS 3では、画面の端から左右にスワイプすることで時計の見た目、ウォッチフェイスを切り替えることができます。これまでは、画面をホールド、スワイプ、確定と3ステップかかっていた操作が1ステップで済むようになり、大幅に簡単になって劇的に便利になりました。しかもwatchOS 3自体のパフォーマンスも比較にならないぐらい上がっているので、本当にストレスなくウォッチフェイスを切り替えられます。

ウォッチフェースなんて変える必要あるのかと考える人もいるでしょうが、実用面とメンタル面で意味があります。これまでのコンプリケーションは情報表示に限定されていましたが、watchOS 3ではアプリのショートカットが大幅に追加されています。これらを使えばランチャーからアプリを探して起動するという手間を大幅に短縮できます。そこで、サブのModularフェースを追加してよく使う機能のショートカットフェイスとして使っています。

別の角度では、メンタル面。遊び心にあふれるウォッチフェースがあっても実用度が低いのでメインのウォッチフェースには採用できませんでしたが、簡単に切り替えができるようになったので、メインの隣に配置しておけます。このスワイプ方式ならストレスなく切り替えられて満足です。僕は娘の写真フェイスを配置してます。

技術的には、このジェスチャーが可能になった裏では、コンプリケーションが情報を取得するタイミングの最適化、アプリの起動速度の短縮などwatchOS 3の改善点として挙げられている基本的なことが貢献しています。それらが実を結んだ結果がこのジェスチャー切り替えにつながっています。

ふたつ目の改善点はクラウンの位置が変更できるようになったこと。普通はクラウンは右についてますが、これを左に持ってくるオプションが付きました。全体的にシメトリーなデザインだから可能なことで、本体を180度回転させてバンドを付け替えることになります。想像すると右手につけた時にも、左手の時と同じようにクラウンが外側というか手の甲側に来るようにつけられたオプションなのかな?と思いますが、僕はこれを左手につけたままやってます。

これで何が便利になったか。ずっと気になってた、手の甲でデジタルクラウンを押してしまうという事故、そう、突然Siriが起動するというトラブルがなくなるのです。これまでけっこうこれが不快だったんです。リビングでくつろいでテレビを見てる時、床に座って後ろに手を付いていると不意にブルッと震えるとか。

デジタルクラウンが左側に来ると操作に支障はないのか?と最初は考えていたのですが、実際にやってみるとこれまでの操作とあまり変わらず操作できています。デジタルクラウンもボタンも押すときには本体を親指と人差指でつまむようにして押してます。今までは人差し指で押していたものが、親指に変わるだけです。デジタルクラウンのホイール操作に関しては、親指の腹でクラウンの側面を撫でるようにして回せば問題ありません。そもそも重要性が減っていて使わなければいけないシーンがほぼなくなっている、というところも大事なポイントです。WWDCでも、クラウンに依存しない方向でUIを作り直す方向が示されています。デジタルクラウン、おそらく次で無くなっちゃうんだろうなぁ。

全体として速度も上がり、不要な機能が整理されて、実用度が上がった仕上がりになっています。大満足のwatchOS 3です。

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PlayStationでプログラマやってます。阪神ファン。関心空間, 駅ベル, NoMeMo Busters, TapBarなど。